【医師解説】PRP注射による陰茎増大とは?ペニス増大の効果・安全性・他の注入法との違いを医師が解説

こんにちは、アルモ形成クリニック院長の内田直宏です。

陰茎のサイズを「もっと大きく見せたい」という悩みは、男性にとってデリケートでありながらも大きな関心事のひとつです。

なかでも近年注目を集めているのが、自己血液を利用した再生医療「PRP注射」による陰茎増大。ヒアルロン酸や脂肪注入といった従来の増大法とは異なり、異物を体内に入れずに自然なハリや太さの改善を目指せる点が特徴です。

本記事では、PRPの基本から効果、他の注入法との違いまで、わかりやすく解説します。

PRP注射とは?陰茎増大治療における最新の再生医療技術

PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)注射は、再生医療の一種として注目されており、近年は陰茎増大治療にも応用されています。

自身の血液を使って体の組織を活性化させる治療法であり、「異物を入れたくない」「切らずに大きくしたい」という方に適した選択肢です。

PRPとは何か?その仕組みと安全性

ここでは、PRPの基本的な仕組みと安全性について解説します。

PRP(Platelet-Rich Plasma)=多血小板血漿

PRPとは、自分の血液から血小板を高濃度に抽出した「多血小板血漿」のことです。血小板には成長因子(Growth Factors:GF)が多く含まれており、これが細胞の修復や再生を促します。

陰茎領域では海綿体の平滑筋活性化・血流増加を狙う設計が一般的です。

PRPはすでに美容皮膚科、整形外科、育毛治療など幅広い分野で実績があり、再生医療の一端を担う技術として進化しています。

自身の血液を利用した再生治療

PRP注射は、自分の血液を使用するためアレルギーや拒絶反応のリスクが極めて低く、安全性が高いのが特徴です。

ただし、再生医療を行うには厚生労働省への届け出が義務付けられ、一定基準の安全性の確保が求められています。有効性・安全性については、十分な術前説明と慎重な見極めが不可欠です。

PRPとPRPGの違い

「PRP」は、自分の血液から血小板を分離・濃縮して注入する治療です。血小板に含まれる成長因子が細胞の修復や血管新生を促し、自然な再生効果が期待できます。

一方で、「PRPG(ピーアールピージー)」と呼ばれる施術名が使われることがあります。これは標準的な医学用語ではなく、PRPに外部の成長因子(FGF=線維芽細胞増殖因子など)を添加したものを指す場合が多いです。

PRP注射による陰茎増大の効果

PRP注射による陰茎増大の効果について解説します。

海綿体・陰茎組織の細胞活性を促進

陰茎内の海綿体組織にPRPを注入することで、局所の細胞活性が促され、血管や組織の再生が期待できます。

単なる「膨らませる注入」ではなく、自身の組織そのものを活性化して質を高めるアプローチである点が特徴です。

勃起時の血流改善と「ハリ」「太さ」の向上

血流が改善されることで、ペニスの勃起時の硬さやハリ、さらには太さにも変化が現れることがあります。

その結果、見た目のボリュームや手触りの変化も実感できます。

長期的には組織再生によるペニス増大効果も期待

繰り返しの施術により、海綿体の組織が再生し、自然なペニス増大効果も期待できます。

また、1年に数回の施術を継続することで組織の質が安定し、太さやハリの維持により役立つとされています。

PRP注射の効果と持続期間について

ここでは、PRP注射による陰茎増大の効果と、その持続性について詳しく解説します。 

即効性は弱いが、数週間〜数ヶ月かけて変化

PRP注射はヒアルロン酸のように注入直後から太さが変わる治療ではありません。注入された血小板が放出する成長因子によって細胞の修復・再生が進むため、効果の実感には一定の時間が必要です。

多くの方が、2〜4週間ほどで勃起時のハリや硬さに変化を感じ始め、数か月かけてじわじわと改善していきます。即効性を求める方には不向きですが、自然で段階的な変化を希望する方には適しています。

一時的な膨らみではなく、組織の質改善が狙い

PRP注射の目的は、単に見た目を一時的に太く見せることではなく、海綿体や周辺組織の質そのものを改善することです。血流改善や新生血管の増加によって、勃起時の持続力や弾力性も高まりやすくなります。

これにより「太さだけでなく、勃起機能の底上げ」という健康的なメリットが期待できます。

持続期間には個人差あり、1年に数回の施術で維持可能

PRPの効果は永続的ではありません。血流改善や組織再生の効果は半年〜1年程度続くケースが多いですが、体質・生活習慣・年齢などによって持続期間には差があります。そのため、年に1〜2回程度の追加施術で効果を維持する必要があります。

治療を検討する際には「一度で終わるものではなく、長期的なメンテナンスが前提」と理解しておくことが重要です。

エクソソームとの違いと併用について

近年、PRPと並んで注目されている再生医療が「エクソソーム注射」です。

ここでは、両者の仕組みや目的の違いを整理するとともに、「PRPとエクソソームの併用」についても解説します。

PRPとエクソソームの特徴とは

PRPとエクソソームはどちらも再生医療の手法ですが、PRP(多血小板血漿)は、自分の血液から抽出した血小板を主成分とし、そこに含まれる成長因子によって組織修復や血管新生を促すのが特徴です。

一方、エクソソームは細胞から分泌される情報伝達物質で、周囲の細胞に修復・抗炎症・若返りなどのシグナルを届ける働きをします。細胞同士の「メッセンジャー」として作用し、再生医療の新しい可能性として注目されています。

目的の違い|PRPは修復、エクソソームは若返り寄り

PRPとエクソソームの違いは、以下のように整理すると理解しやすいでしょう。

PRPは主に損傷した組織を修復し、血流や機能を改善することを目的として使われるケースが多く、陰茎増大治療では「勃起時の硬さやハリ感の改善」に寄与します。

一方、エクソソームは老化による細胞機能の低下を抑え、若返りを狙うことに重点が置かれます。抗炎症や抗酸化の作用も期待され、美容領域では「アンチエイジング」「肌質改善」などで広がりを見せています。

組み合わせ注射で相乗効果を狙うクリニックもある

近年はPRPとエクソソームを併用して、より高い治療効果を目指すクリニックも増えています。PRPが組織修復を進める一方で、エクソソームが細胞機能をサポートするため、「修復+若返り」のダブルアプローチを期待する考え方です。

ただし、エクソソームは現時点で厚生労働省の医薬品としての承認を受けておらず、品質や安全性にばらつきがある点には注意が必要です。

PRP注射の施術の流れとダウンタイム

ここでは、PRP注射の施術の流れとダウンタイムを解説します。

血液採取 → 遠心分離 → 注射(局所麻酔あり)

PRP注射の工程は大きく3ステップです。

  1. 腕から少量(10〜50ml程度)の血液を採取
  2. 遠心分離機にかけて血小板を高濃度に抽出
  3. 局所麻酔をしたうえで患部に注入

自己血を用いるため感染や拒絶反応のリスクは低いものの、処置の精度や注入部位の選定には専門医の技術が不可欠です。

施術時間は30分程度、当日から日常生活可

施術自体は30分ほどで終了し、ダウンタイムもほとんどなく、当日から普段通りの生活が可能です。

また、仕事や軽い日常動作にも支障はほとんどありません。

軽度の腫れや内出血は一時的に出る場合あり

ごく軽度の腫れや内出血が起こることがありますが、多くは数日で自然に消退します。

まれに腫れが強い場合もありますが、冷却や処方薬でコントロール可能です。感染や重篤な副作用は極めて稀ですが、異常な痛みや腫れが続く場合は早めに医師へ相談することが大切です。

PRP注射と他の陰茎増大法の違い

陰茎増大にはPRP注射以外にも、ヒアルロン酸注入や脂肪注入といったさまざまな方法があります。

それぞれに効果の現れ方・持続期間・リスクが異なるため、目的に応じて適切な選択をすることが大切です。

ヒアルロン酸との違い|ボリューム vs 細胞再生

ヒアルロン酸注入は、注入したその瞬間から陰茎の太さが変わる「即効性」が最大の特徴です。短期間で見た目を大きくしたい方には向いていますが、吸収されることで数か月〜1年ほどで効果が減弱するため、定期的な再注入が必要になります。

一方、PRPは直接ボリュームを作り出すのではなく、血流改善や細胞活性化によって勃起時のハリや質を高めるのが目的です。即効性は乏しいものの、自然な再生を通じて中長期的な改善が期待できます。

脂肪注入との違い|自己組織 vs 注入物質

脂肪注入は、自分の腹部や太ももなどから採取した脂肪を陰茎に注入し、定着させて太さを出す方法です。自己組織を使う点では自然ですが、一度に大量の脂肪を定着させるのは難しく、吸収によるボリューム変化やしこりのリスクがあります。また、吸引や注入のための外科的処置が必要になるため、ダウンタイムもPRPより長くなります。

PRPは血液を利用した非外科的手法であり、注射のみで完結し、合併症リスクが低い点で脂肪注入と大きく異なります。

PRPの特徴=ナチュラル・非外科的・安全性の高さ

自己血を用いるため、アレルギーや異物反応のリスクが極めて低く、日常生活への影響も最小限に抑えられます。

即効性はありませんが、「自然に勃起力やハリを高めたい」「異物を入れずに改善したい」という方にとって、安全性と満足度のバランスが取れた選択肢といえるでしょう。

PRP注射による陰茎増大のデメリット

PRP注射による陰茎増大のデメリットも存在します。

ここでは、PRP注射による陰茎増大効果の限界や注意点について解説します。

効果に即効性がなく、期待しすぎると失望する

PRPは組織の修復や血管新生を促す「再生医療」であり、ヒアルロン酸注入のように直後から太さが変わる治療ではありません。

そのため、「すぐに太くなりたい」という期待には応えにくく、時間をかけて改善したい方向けの治療です。

効果の程度に個人差がある

血小板の働きや体質、生活習慣などによって、効果の出方は大きく異なります。十分な変化を実感できる人もいれば、ほとんど変化を感じにくいケースもあります。

特に「確実に太くしたい」「見た目の改善を最優先したい」という方には物足りない可能性があります。

「大きくなりたい」だけの目的だと他の方法の方が向いていることも

目的が単純なペニスのサイズアップであれば、ヒアルロン酸や脂肪注入の方が即効性はあります。

PRPの効果は永続的ではなく、年に1〜2回程度の追加施術を検討する必要があります。コストや通院の手間を考えると、長期的な治療計画が前提になる点に注意しましょう。

PRPGによるトラブル

「PRPG」は、PRPに外部の成長因子を添加することで、再生効果を強める狙いがあります。

理論上は組織の修復や増殖を強めることができますが、その分コントロールが難しく、過剰な反応が起こるリスクが指摘されています

具体的には、以下のようなトラブルの報告もあります。

このように過剰な反応の報告もあり、安全性や適応については慎重に検討すべきとされています。

PRP注射はこんな人におすすめ

ここでは、PRP注射が特におすすめできる人の特徴を整理してご紹介します。

非外科的に勃起力・ハリを改善したい人

外科的処置に抵抗があり、自然な勃起力の向上を希望する方におすすめです。

陰茎海綿体に成長因子を届けることで血流や細胞機能が高まり、勃起時の硬さやハリ感を改善する効果が期待できます。手術に伴うリスクや長いダウンタイムを避けたい方にも向いています。

ナチュラルにサイズ感を改善したい人

見た目や触感を自然に変えたい方に向いています。

ヒアルロン酸のように「入れた直後から太さが増す」即効性はありませんが、その分不自然な膨らみや凹凸が出にくいのがPRPの特徴です。

時間をかけて血管や組織が修復・再生していくため、仕上がりもより自然で、自分本来の組織が強化されたような変化を実感できます。

ヒアルロン酸などの異物注入に抵抗がある人

異物を体に入れることに不安がある方でも、自己血液を使ったPRPなら安心感があります。

注入した成分は自分の血液由来で時間とともに吸収されるため、異物によるしこりや形の崩れなどのリスクも少ない傾向にあります。

よくある質問(FAQ)

Q1:PRPで本当に陰茎は太くなりますか?

徐々に血流や組織の質が改善され、結果として太さに変化が見られることがあります。ただし即効性は期待できません。

Q2:prpg注射ってPRPのこと?

「prpg」は誤記と考えられ、正しくは「PRP(Platelet-Rich Plasma)」です。

Q3:海綿体に注射して危険はないの?

専門医が正確に行えば、重大な危険性はありません。局所麻酔下で安全に行われます。

Q4:PRPとエクソソーム、どっちが効果あるの?

目的によって異なります。PRPは修復、エクソソームはアンチエイジングに近い効果があるとされ、併用されることもあります。

Q5:施術後、性行為はいつから可能?

多くの場合、2~3日程度で性行為は可能ですが、医師の指示に従ってください。

まとめ|PRPは「自然派」陰茎増大。効果・目的を見極めて選択を

PRP注射は、異物を入れずに陰茎のボリュームや勃起力を自然に改善したい方にとって、有力な選択肢となる再生医療です。

組織の修復・活性化を目的とするため、即効性よりも“根本からの改善”を目指す方に向いています。

目的によっては他の方法の方が適しているケースもあるため、まずは信頼できる医師との相談をおすすめします。

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この記事の著者
アルモ形成クリニック院長
内田直宏

大学病院の形成外科にてキャリアを積む。「緻密なデザイン」と「丁寧な縫合」に強いこだわりを持ち、現在は陰茎増大術・長茎術・包茎手術・自毛植毛を中心に、男性のお悩みに特化した手術を日々行っている。

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